ムラテックCCS×村田機械
社員座談会

ムラテックCCSの特徴のひとつに、グループ会社である村田機械との協働が挙げられる。 いわば“ワンチーム”とも言うべき両社の協働について、その具体的な内容やメリット、今後の展望などを
ムラテックCCSと村田機械それぞれの社員に語ってもらった。

金澤 宏樹
Hiroki Kanazawa

村田機械株式会社
L/C・CS工事部
2006年入社

若田 浩樹
Koki Wakata

ムラテックCCS
CCS物流 中部CSセンター
2015年入社

則武 幹雄
Mikio Noritake

ムラテックCCS
CCS工機ターニング課
2003年入社

小川 秀樹
Hideki Ogawa

村田機械株式会社
工作機械事業部
ターニング販売部 中部日本グループ
1999年入社

顧客満足度の向上を目指し、
両社による協働を推進

01まずは簡単な自己紹介と、それぞれの仕事内容を教えてください

若田

ムラテックCCSの若田です。現在はCCS物流・中部CSセンターに所属しています。自動倉庫設備の点検・部品交換といったアフターサービスを主業務としており、私は5社のお客様の窓口を担当しています。また、新規の物流設備納入時の据え付け・調整にも携わっています。

則武

同じくムラテックCCSの則武です。前職は自動車エアバック製造の設計・生産準備をしていました。ムラテックCCSに転職した後は、CCS工機ターニング課の一員として中部地区のフロント業務を担当しています。わかりやすい業務でいうと、部品手配や見積作成などです。

小川

村田機械の小川です。ターニング販売部・中部日本グループの拠点長として統括管理をしています。グループは計3チームで構成されており、私はそのうちのひとつのチームリーダーも兼任しています。仕事の割合としてはマネジメント7:プレイヤー3ですね。

金澤

村田機械のL/C・CS工事部に所属している金澤です。物流設備に関する小規模物件の新規工事および改造・リプレース工事や、開発新機種のプロジェクトに携わっています。もともとムラテックCCSに入社しましたが、当時所属していた工事部門が村田機械の配属下になったことを機に転籍となりました。

02ムラテックCCSと村田機械が協働して行う業務を教えてください

金澤

物流設備でいえば、まず現場管理ですね。その背景として物件規模の大型化や仕様の複雑化が挙げられます。各現場で多くの人手が必要となっていることから、ムラテックCCSの人材資源を活用して一緒に現場を進めています。

則武

協働のメリットという点では?

金澤

工事段階からムラテックCCSに参画してもらうことで、その後の引継ぎがスムーズになります。

若田

引継ぎ後のアフターサービス視点でいえば、多いのはトラブル対応時の協働ですね。不具合の内容によってはムラテックCCSの知識だけで判断するのが難しい場面もあります。そんな時は村田機械と意見交換をしたり、両社の担当者が揃って現地で対応したりすることもあります。

小川

それによって作業効率もあがるということ?

若田

そうですね。より早く、設備を元の稼働状態に戻すことができます。

則武

その点は工機も同じかな。私たちの仕事は保守メンテナンスが基本なので、不具合対応による設計・図面変更などは難しいのが実情です。そのため、村田機械の加工技術・FSG(フィールドサポートグループ)と連携して、お客様ニーズに適した人員派遣を行っています。

小川

私は営業なので、みんなに比べて協働は少ないかも。だけど、お客様に「次も村田機械で」と思ってもらうにはムラテックCCSの協力が不可欠です。たとえるなら、ムラテックCCSはもう一人の営業みたいな存在。アフターサービスを通してお客様と信頼関係づくりをしてもらっている感じですね。

03協働を進めるなかで、お互いの存在に助けられたエピソードはありますか?

若田

お客様と打ち合わせ中、たまたま設備のトラブルが発生したんです。あまり触ったことのない機種だったので村田機械に相談し、応急的な設備稼働方法や復旧手順のアドバイスをもらいました。おかげさまで設備への影響を最小限に抑えることができました。

則武

私は古い機種のトラブル発生時に、村田機械の営業に助けてもらいました。古い機種は部品供給が難しく、機械操作を熟知したエンジニアが減ってきているため修理の難易度が高いんです。そこで“アピールのプロ”である営業側からリスクを伝えてもらい、お客様には新しい機械の導入を決断していただきました。

小川

そこが営業の腕の見せ所ですから(笑)。

金澤

逆に小川さんが助かったと感じたのは?

小川

連休中などにトラブルが発生した場合、申し訳ないのですがムラテックCCSに対応をお願いすることになります。本来、トラブルは起きない方が良いのですが、その対応によって逆にお客様からの印象が良くなる場合があるのも事実です。もう感謝しかないですよね。

金澤

私もムラテックCCSには感謝の一言です。ある設備の改造工事中にトラブルが起きたのですが、生産中止の在庫部品を快く提供してくれただけでなく、その日の夜遅くに現地まで届けてくれました。また、現場で工程遅れが生じていた時には、たまたま視察に来ていたムラテックCCSの幹部社員が事情を察して、その場で応援人員の調整・確保をしてくれました。

若田

普段から工事現場をともにしている関係だからこそ可能な対応ですね。

さらなる連携強化を図り、
お客様の明るい未来をともに創造する

04協働に不可欠な「連携」は、普段どのようにして深めているのですか?

則武

工機では、ムラテックCCS社員が村田機械に数ヶ月〜数年単位で出向して知識とスキルを学ぶ制度があります。メカニック的な構造や設計、制御、加工技術といった分野まで広く知識を共有することで連携面の強化を図っています。

若田

物流では実践を通して知識・スキルを学ぶ機会が多いですね。まさに協働の話になりますが、新規物件の納入時などは村田機械社員が現場監督として工事に立ち会うので。

金澤

最近は協働工事がスタンダードなので、特にその傾向が強いですね。以前は、物流でも出向研修が活発に行われていましたが、やはり現場で学ぶメリットは大きいと思います。

小川

営業の場合だと日々の情報交換かな。2〜3ヶ月に一度、リーダークラスが集まるんです。ムラテックCCSから新台導入や追加増産に関するお客様の情報を聞くことも多いですよ。

05村田機械から見て、ムラテックCCSはココがすごい!と思うところはありますか?

小川

村田機械への定期的な研修や出向をはじめ、計画的な組織強化や個々のスキルアップに取組んでいる姿勢は、私自身のマネジメント業務にも活かしたいほどです。今後の成長に対する期待感は大きいですし、もちろんパートナーとしての信頼も厚いですね。

金澤

「どうしたら復旧できるか」。その一点を考えているように感じます。また、常に緊張感を切らすことなく真面目に取り組んでいるのもすごいなと。まさにプロフェッショナルという言葉がピッタリですね。

若田

ありがとうございます。その点について、私個人として日頃から意識していることがあります。以前に先輩から言われた言葉で、「目の前にある状況をどうすれば成長の糧に変えられるか、それを常に考えながら今の自分にできることをしなさい」というものです。その言葉を胸に留めて仕事をしています。

小川

則武さんはどうですか?転職経験者から見たムラテックCCSというのは?

則武

まず感じたのが、風通しの良さですね。仕事の自由度や裁量が大きく、入社してからやりたいことに挑戦できています。村田機械とも会社や部門の垣根を超えて良い連携がとれていますが、それも社風の表れだと思います。

06今後のムラテックCCSに期待することを教えてください

金澤

私たちの仕事は、無事に設備の据え付け・調整を終えてお客様に引き渡すことです。しかし、お客様からすれば本番はその後です。そう考えるとムラテックCCSが担う保守・メンテナンスはとても重要ですし、それがお客様との「次」にもつながります。今後も変わらず、真面目さを忘れないでほしいですね。

若田

わかりました! これからは個人的に任される仕事も増えていくので、今まで以上に責任感を持って仕事に取り組んでいきます。それと同時に、ムラテックCCSと村田機械がさらに良い関係性を築いていくための架け橋的な役割もいずれ担うことができたら、と思っています。

小川

営業としては、お客様と「持ちつ持たれつ」の関係性を目指して日頃から活動しています。その思いをムラテックCCSとも共有できればと思っています。理想はお客様から名前で呼ばれるような関係性。同じ思いで足並みをそろえて今後もやっていきたいです。

則武

個人的にはフロントとしてお客様との関係をさらに深めていきたいと思っています。一方で、新たな取り組みとしてフィールドエンジニア自身がお客様とメンテナンスの日程調整を行う動きも始まっています。お客様とのコミュニケーション機会を意識的に増やすと同時に、その積み重ねのなかでより深い関係性を築いていきたいですね。